wordとWORDの違い

VimのwordとWORDの違いについて説明します.

wはword単位,WはWORD単位で,どちらも単語を表現しているのですが,例えば

cnoremap <C-P> <Up>

という文があったとき,wなら9回で次の行に行くのに対し,Wの場合3回で次の行に行きます.何が違うのかというとwはスペースなどの区切り文字で区切り,アルファベットや数字などの連続が途切れた場合も区切ります.Wの場合はスペースなどの区切り文字のみで区切ります.なので,wの場合はcnoremap |<|C|-|P|> |<|Up|>と区切られ,Wではcnoremap |<C-P> |<Up>と区切られます.また,区切り文字はiskeywordオプションで指定できます.

ただし,特殊なケースとして,cwとdwの挙動が少し違うことも気をつけなければなりません.カーソルが,

cnorema|p <C-P> <Up>

の場所のとき,dwではcnorema|<C-P> <Up>となりますが,cwだとcnorema| <C-P> <Up>と空白が残ります. cwでは単語を削除するのに対し,dwでは移動した場所まで削除するという違いに気をつけましょう.